7月31日(水)

大きく咲いた。山百合。
パッと開いた花火のよう!!墨田の花火という名の紫陽花(あじさい)。
これぞ紫色!!
雨蛙が2匹隠れているよ!!
ヘブンリーブル―という名の朝顔。
時計そっくりの花。時計草。パッションフルーツ。
八重の山吹がひっそりと咲いている。
この紫もきれい!!桔梗(
ききょう
)。
早咲きの秋桜。
舟を吊り下げているよ。舟吊草。
ご先祖様をお迎えする迎え火と馬。

この2~3日急に暑くなった。やっと梅雨もお仕舞になり、一気に蝉の合唱で騒々しい。

 まだ暗いうちからひぐらしが一斉に大合唱し、目が醒める。日が昇って暑くなり始めると、にいにい蝉、油蝉、山の高い木の梢ではえぞ蝉がジーっと一日中鳴きっぱなし。暑い都会だけの熊蝉も時たま鳴くようになった。温暖化のせいだろうか。

 つくつくほうし、みんみん蝉はまだ聞かない。

 気がつけば今日はお盆の前日。夕方迎え火を焚いてご先祖様を迎えた。松明(たいまつ)のパチパチと燃える音を聞き乍ら、キュウリの馬とナスの牛の背にうどんを掛けて51年前の昨日逝った親爺を迎えた。ちょうど孫の「もも」と一処に。

かしもむら なかしまのりお

令和元年も7月に入った。

朝一番に咲く花。宵待草(よいまちぐさ)。
淡い黄色が儚くて愛しい!!
横一列に整列したのは大亀の木の実。
小和知のきよしくんちのお地蔵さんは幸せそう!!
藪萱草(やぶかんぞう)が咲き始めた。
加子母では盆花と呼ぶ。これが咲くとお盆が来る。
紫が咲いた。紫露草(むらさきつゆくさ)。
この紫もきれい!!桔梗(ききょう)。
この白もきれい!!糊空木(のりうつぎ)。

ここのところしとしとと雨が降り続いている。でも、むしむしと暑くはならない。もっともっとむしむし暑く、雨もしっかり降って、田圃には満々と水が湛えられてこそ日本の梅雨なのに。これでは植物が育たない。「しっかりしてよ、日本の梅雨」と言いたい。

 それでもにいにい蝉が少しだけ鳴き始めた。日暮し蝉も一声二声聞いた。

 梅雨が明けたらカッと照る夏が来る!!

かしもむら なかしまのりお

7月7日(日) 今日は七夕様

真っ赤な額がきれい!!
恥ずかしそうにピンクに染まった。
紫色がどぎついね。庭の額紫陽花(がくあじさい)。
清楚な純白の山紫陽花(やまあじさい)もいいね!!
もう咲いたよ。庭の秋桜(こすもす)。
清楚な白い花。白山吹。
紫もきれい!!紫露草(むらさきつゆくさ)。
このピンクもきれい!!京鹿の子(きょうかのこ)。
萩も満開。
赤い実がきれい!!莢蒾(がまずみ)。
とても上品な黄色の花弁(はなびら)。井戸舟の隣に咲いた。金糸梅(きんしばい)。

七月に入ったと思ったらもう七夕様。我家の庭では小さかった秋桜の芽があっという間に大きくなってきた。もしかしてと思って探したら、もう二輪も咲いている。紫陽花はお仕舞がけに好き好きな色で化粧した。

 夕方を待って蛍を見に行く。6月下旬から飛び始めた。十数年昔には川も、田圃も、両岸の山も数え切れないたくさんの源氏蛍が乱舞した。年寄りや子供達を誘って大勢で見に行った。ある年に大水が出て河貝子(かわにな)が流されてしまったのか、ピタリと出なくなった。そして誰も見に来なくなった。それでも栗の花が咲いてあの生臭い厭なにおいのする頃になると、もしかしてと期待して毎年見に行っている。

 ここ数年は少しずつ増えてきた。今年は一昔前とまではゆかないが、たくさん出てくれている。瀬音を聞き乍ら、だんだん暗くなってくる川岸で一人座って目を凝らしていると、あちこちでポワーポワーと淡い緑色の光を灯し乍ら蛍が飛び始める。あちらで一組、こちらで一組とカップルが出来ると、邪魔者が入って三角関係になってカップルは壊れる。すると又、次のカップルが生まれる。

8時を過ぎた頃、たくさんのカップルが山にも川にも田にも光り出す。超スピードであっちからこっちへ飛ぶのもいる。

9時頃になると、カップルは成立して一時藪に入ってしまう。でも暫くすると又立ち始める。

 河鹿蛙(かじかかえる)もキロキロキロと透き通った可愛い声で鳴く。

 晴れた空には無数の星が煌めく。高く飛ぶ蛍とこの星達とが競って輝く。

 良く晴れて、月もなく真っ暗で、他の物音一つしない中で、瀬音と河鹿蛙の鳴く声を聞き乍ら、源氏蛍の大きな灯が無数に乱舞する様はとてもこの世のものとは思えない。

もしもあの世がこんなのだったら行ってみたいと思う。

かしもむら なかしまのりお