暑さ寒さも彼岸までとは良く言ったものだ。今日も良く晴れて青空がいっぱい。我家の廻りは一斉に芽を吹き始めた。
田圃の畦には姫踊子草と犬ふぐりが仲良く咲き始めた。腹這いになって小さな花を撮ると枯れ草と土の臭いがして、この上なく幸せな気分になる。
若芽に接近すると赤ちゃんのお風呂上りの肌のような初々しさがある。水仙と山茱萸の黄色い花は春一番の人気者。
待ちにまってようやく少し暖かくなって感じるこの喜びは、高冷地加子母に住む私達の特権かもしれない。
かしもむら なかしまのりお
暑さ寒さも彼岸までとは良く言ったものだ。今日も良く晴れて青空がいっぱい。我家の廻りは一斉に芽を吹き始めた。
田圃の畦には姫踊子草と犬ふぐりが仲良く咲き始めた。腹這いになって小さな花を撮ると枯れ草と土の臭いがして、この上なく幸せな気分になる。
若芽に接近すると赤ちゃんのお風呂上りの肌のような初々しさがある。水仙と山茱萸の黄色い花は春一番の人気者。
待ちにまってようやく少し暖かくなって感じるこの喜びは、高冷地加子母に住む私達の特権かもしれない。
かしもむら なかしまのりお
春は名のみの風の寒さや。谷の鶯歌は思えど今日も昨日も雪の空。仲々暖かくならない。今朝も-2℃。それでもとても良く晴れて朝陽に照らされるとぐっと暖かくなった。我家の庭は真青な空のキャンバスにくっきりとまだ咲き始めの花が融け込んでいる。待ちにまった春がようやく来たのだ。節分を過ぎて少しずつ日も長くなり、小春日和あり、雪まじりの北風あり、勿体ぶり乍らも春がやって来た。
もうすぐ道端に姫踊子草が舞い、たんぽぽが黄色い花をつけ、水たまりに蛙が卵を生み、小鳥の鳴き合う中を歩いて工場へ通う大好きな希望の春が来る。わくわくし乍ら待っている。
かしもむら なかしまのりお