8月15日(火) 蝉

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庭の芙蓉(ふよう)が咲いた。
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百日紅(さるすべり)も
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檜扇(ひおうぎ)も。

春が来て里山の松林でゲージゲージと鳴く春蝉の声を聞き乍ら田植をしたものだ。同じ頃、新緑の奥山でキキキと日暮し蝉まがいに鳴くのは深山(みやま)春蝉。新緑の香りと良く合う。
 むしむしと暑い梅雨の最中にチーチーとニイニイ蝉が鳴き始めると日暮し蝉も朝夕にキキキキとけたたましく鳴く。早く目を醒ませと言っている。
 ミーンミーンとかん高い声で息が切れはしまいかと心配する程続けて鳴くのはミンミン蝉。いよいよ夏が来たのだ。じりじり暑い真夏はじりじりと油蝉。ジーといつまでも息も切らずに鳴き通すのは、蝦夷(えぞ)蝉。ツクツクホーシも加わる。この頃が一番暑い。
 お盆がすんで秋風を感じるようになるといつの間にか蝉の声がしなくなる。そうして秋が来る。

かしもむら なかしまのりお