






今朝は4時35分に日暮蝉が一斉に鳴きだした。そして15分程でピタッと止んだ。曇った空に青空が広がって10時頃には真夏の空になった。山では蝦夷蝉(えぞぜみ)がじりじりと息つく暇も無く暑くるしく鳴き続ける。花達は次々と咲いて次々と凋(しぼ)んで落ちる。夏が来たのだ。
53年前の今日私の親爺は旅立った。
朝は元気に弟を叱っていたが、夕方心筋梗塞で逝ってしまった。
親爺49才、私は23才だった。
あれ以来、日暮蝉の鳴く声を聞くと淋しさ、悲しさ、辛さで頭が一杯になる。
それでも家族と仕事師とお施主さんに助けられてお陰様で潰れずにやってこられた。
いろいろに感謝してこれからも命ある限り働きたいと思っている。
かしもむら なかしま のりお