西山の松林では「げーじ、げーじ」と春蝉(はるぜみ)が鳴き始めた。田植の頃である。
林道沿いでは谷卯木(たにうつぎ)が赤と白との小さな花を枝が折れる程に咲かせている。時鳥(ほととぎす)が「ほっちょかけたか」と鳴き渡る。鶯も敗けじと「けちょ、けちょ、ほー、ほけきょ」と応酬する。
ふるさと林道沿いの笹百合も熊笹に敗けじと育っている。栗の花の何とも言えない匂いと共に蛍(ほたる)が飛び始めるのも、すぐだ。待ち遠しい!!
一年の中で今が一番心躍る頃だ。
かしもむら なかしま のりお
西山の松林では「げーじ、げーじ」と春蝉(はるぜみ)が鳴き始めた。田植の頃である。
林道沿いでは谷卯木(たにうつぎ)が赤と白との小さな花を枝が折れる程に咲かせている。時鳥(ほととぎす)が「ほっちょかけたか」と鳴き渡る。鶯も敗けじと「けちょ、けちょ、ほー、ほけきょ」と応酬する。
ふるさと林道沿いの笹百合も熊笹に敗けじと育っている。栗の花の何とも言えない匂いと共に蛍(ほたる)が飛び始めるのも、すぐだ。待ち遠しい!!
一年の中で今が一番心躍る頃だ。
かしもむら なかしま のりお