北の高気圧が張り出して来て加子母は秋の気配で一杯だ。
我が家の庭のコスモス達は初夏の頃からちらほらと花を付けていたがここに来て茎もどんどん大きくなり花をどんどん咲かせて今や天下を取った。
秋桜とは良く言ったものだ。
朝明けるのも遅くなり、夕日の落ちるのも早くなり、暗くなるとコオロギの大合唱が一晩中続く。
名前を知らない虫もたくさん鳴いている。
天気のいい日は空気も澄んでずっと遠くの山の肌の緑が目に染みる。
田圃の稲も黄金色(こがねいろ)に輝いて豊作を知らせてくれる。
山栗ももうすぐ落ち始める。
秋の桜の頃は収穫の始まりの頃だ。
この心の高まりを大切にしたい。
かしもむら なかしまのりお