ブラジルのジャパンハウスの開所式の十五日間で加子母の春は一変していてまるで浦島太郎の気分です。我家の庭の草も木も全て若緑になり花達が咲き誇っています。
満開の藤棚の下に忘れな草が咲き、つつじはこれ以上の紅は他に無い程鮮やかに輝き、初夏のとても気持の良いそよ風に乗って藤の甘いあまい香りが辺り一面を幸せにしてくれます。花ずおう、手まり、山法師、黄と白の山ぶき、姫うつぎ、雪やなぎ、紅どうだん、花もも、すずらん、鯛つり草、桜草、いかり草、あまどころ、えびね、におい水仙、おだまき、ふたりしずか・・・
陣取り合戦し乍ら我世の春を謳歌しています。
長くて寒い季節をずっと耐えてたえ抜いてようやく待ちに待った春、そして初夏、今が一年で一番良い季節です。生き物は全てこの季節を楽しんでいます。人世も又いろいろな事に耐えてたえ抜いてやっと小さな幸せが来るのではないだろうか。
かしもむら なかしまのりお