恵那へ土木工事優良施工者の表彰を戴きに行って帰ると我家のすぐ隣のてるゆきくんちの大きな田圃の稲刈りをやっていた。
てるゆきくんのお母さんとお父さんの弟とお母さんの妹と4人で今朝から初めてもう稲架掛け(はざかけ)がすんでいる。
バインダーで刈って稲架(はざ)を組んで、稲束を1ヶずつ集めて又割って掛けてゆく。その頭に昔は稲束で蓋をしたが今はビニールで雨仕舞をする。稲穂の香りが何とも言えない懐かしい。小学校五年生で峰吉おじいさんが死んでからすぎのおばあさんと二人で家の百姓を全部やった頃の思い出が蘇る。
もうすぐ土手に曼珠沙華(まんじゅしゃげ)の真赤な花が咲き、水無神社の獅子舞の笛と太鼓の練習の音が聞こえるようになる。
稲扱き(いねこき)も済んで籾殻を焼く煙が立ち登り香りがするようになると秋も仕舞いになる。
ああ昔が懐かしいなあ!!
かしもむら なかしまのりお