昭和46年4月4日に名古屋の都ホテルで式を挙げてから50年になる。
あの時は会計検査直前の工事を下請けでやっていて、夜散髪して、朝寝ぐせのついた頭で3台の車で皆んなを乗せてどうにかホテルへ辿り着き、式を済ませてわかちゃんを乗せて帰って来た。次の日から又仕事に追われた。
あれから50年、本当にいろいろあったが、とにかく会社も潰れずに、何とかまめでやってこれた。二人とも重病もせずにやっている。
4人の子供もそれぞれ結婚して仲良くやっている。
何よりもこの僕の強引な、独(ひと)り善(よが)りのやり方に黙って付いて来てくれたわかちゃんには心より感謝している。どんなに感謝しても足りないと思っている。
二人で二合の骨酒をやっとの事で飲み干してそのまま寝てしまった。
朝起きて朝食をすませて又布団に入り寝てしまった。都合13時間程寝て楽になった。
としひろ夫妻とお客様夫妻で打ってくれたおそばを食べて帰った。
熊谷榧つけちギャラリーで榧さんの絵を見た。まるで守一の生れ変りのような絵ばかり。
じっくりと深く頭に染み込んだ。
これから次の二人の50年が始まった。
かしもむら なかしま のりお