小郷地区の左儀長を見に行った。
朝早くから小中学校の子供達が各家を廻って門松や七五三飾り等集めていた。大人は竹の太いのを5~6本伐ってきて、3本は立てて縄で三方を固め、根元に製材の板子と青竹を立てかけ、その外に集めた門松等を積み上げて縄でぐるぐる巻きにして固める。お昼前に完成し区長さんが火をつけた。
火が勢い良くなると中の竹が爆ぜてどーんどーんと腹の底まで響く。雪空の寒い風の吹く中だったが勢い良く燃えるので暖かくなった。
三方を固めた縄も切って竹を倒し、核にした板子も燃えて熾(おき)が赤くてきれいだ。竹を割って作った串にお正月のお供え餅を差してこの火に炙(あぶ)って焼いて食べると今年一年病気に罹らないという。
こうして小郷区の今年の左儀長は立派にすんだ。
かしもむら なかしまのりお